こんばんは、まめです🐣
「薬もっと早くできないんですか?」
「薬少ないのに、なんでこんなに時間かかるの?」
薬局で働いていると、こんなこと言われることがあります。
薬剤師の仕事って正直よく分からないですよね。
簡単に何してるか書いていきます。
- 薬剤師の仕事って?
- なんで時間がかかるの? 大まかな作業の流れ。
- 「先生に話してるので大丈夫です。」という人へ。
- 先生にちゃんと話しても、処方ミスは普通に起こり得ます。
- いつも同じ薬なのに、いろいろ聞いてくる薬剤師がうざい。という人へ。
- なんて言ったらこの人の心に響くか、を考えて工夫する。
- 何かあれば聞いてほしいって思ってる薬剤師は多いと思う。
- 私は薬剤師の仕事は結構気に入ってます。
- そもそも、この記事を書いた理由。
薬剤師の仕事って?
ズバリ、間違いがないかのチェックです。
薬の効能・用法用量・禁忌等の内容、入力内容、患者のアレルギー歴など。
間違いを見つけても薬を渡すまでに訂正して渡すので、みんな私たちを薬お渡し機だと思ってると思います。笑
概ね何も間違えてない時が多いです。
でも間違えてる時もあるので、それをチェックするために存在してます。
疑義照会して処方変更になる確率は、うちの店でだいたい1日300人あたり5人くらいなので、毎日約1.5%ってとこです。(あくまで目安)
なんで時間がかかるの? 大まかな作業の流れ。
- 事務が処方箋の内容をPCに入力する。
- 処方箋通り薬を集める。(調剤)
- 処方内容、入力、患者情報等をチェック。(監査)
- 薬渡す。患者の話と照らし合わせて最終チェック。
薬局の作業はこんな感じ。
処方箋が薬局に来るまでに、医師が処方内容を入力する、病院の事務が患者情報を入力して処方箋を発行する、っていう工程もあります。
手動の工程の部分に、ミスが起こる可能性は必ずあります。
これらの工程にミスがないかを薬局でチェックしてます。
みんなたぶん2の薬を集める工程しか考えてないので、遅いと感じると思います(^^;)
少ない薬でも3分はかかります。
薬が増えるほど、各工程で時間がかかるので待ち時間も長くなります。
「先生に話してるので大丈夫です。」という人へ。
気持ちは分かります。
「先生に話して薬もらってるから、薬剤師にまた同じことを話す必要は無い。」
「薬剤師に何か話しても、薬変わらないじゃん。」
って思いますよね。
ただ、
- 薬の内容に変更があった時の変更の経緯
- 風邪などで急に受診した時の症状
くらいは詳しく話した方がいいと思います。
先生にちゃんと話しても、処方ミスは普通に起こり得ます。
よくあるミスとして、
- 似た名前の薬と処方入力が間違っている。
- 変更するって言ってた薬が変更されてない、または言ってた内容と薬が違う。
- 患者が話した内容が、医師に正しく伝わってない。
などがあります。
『咳って言ったのに鼻炎の薬を処方した』ではなく、
『咳の薬を処方しようとしたが、似た名前の鼻炎の薬を入力していた』 的な。
さすがに、咳って言ったのに鼻炎の薬選んでたら、この医者大丈夫かってなります。(笑)
みんなが想像してるのはこういうミスなんだろうけど、これはほぼないです。
例えば上記のような名称類似薬のミスは、処方箋だけでは判断できないので、患者にどんな症状かを聞いて処方された薬が合っているかを判断します。
なので
- 薬の内容に変更があった時の変更の経緯
- 風邪などで急に受診した時の症状
は伝えた方が良いです。
いつも同じ薬なのに、いろいろ聞いてくる薬剤師がうざい。という人へ。
これは本当に分かる。
体調安定してるから薬同じだろうし、そういう人に毎回体調とか検査値とか聞くことに意味あるの?って思う。
患者がさっさと薬をもらって帰りたいのか、話を聞いてほしいのか、タイプによりますが、私はさっさと済ませるタイプです。
そのほうが患者の満足度も高いし、薬局の回転率も高いし、双方にメリットだなって思うからです。
なんて言ったらこの人の心に響くか、を考えて工夫する。
例えば、ずっと薬を続ける人は、副作用が一番気になると思います。
副作用は色々あるので、毎回説明する副作用を変えて、一言さらっと付け加えるようにしてます。
薬を袋にまとめながら、「こういう症状出たら相談して下さいね〜」っていうと、みんな『ほほー。そういう副作用もあるんだー。』って顔してることが多いです。笑
(これ結構楽しい。)
患者に正しい病識、薬識を持って治療を受けてほしいです。
『また今日も同じ説明ね。はいはい。』って感じの人に、マニュアル通り全部早口で説明してる薬剤師も見かけますが、その説明ってどうせ心に残らないのに意味あるのかな?って思います。
それより『今日はこれを伝える』って絞って、ちょっとずつ言った方が聞いてくれそうって思ってます🤔
何かあれば聞いてほしいって思ってる薬剤師は多いと思う。
説明したがりな人が多い印象。
何か聞かれたらみんな一生懸命調べていて、生真面目な人が多い。
私も働いていると『患者はこういうの気にするのか』と分かるので、それに合わせて勉強してます。
私は薬剤師の仕事は結構気に入ってます。
『ミスが無くて当たり前』な世界なので、薬お渡し機と思われがちですが、別にそれならそれでいいと思ってます。
まあ、困った時は使って下さいってくらい。
正しく薬を渡せた時は、『この患者の安全はわいが守ったぜ。』って自己満足してます。(笑)
医療関係者の心の根底は、『早く良くなるといいな』っていう気持ちだと思います。
あと、薬剤師は薬の効果や体調変化の情報が色々聞けていいです。
薬のレビューを聞かせてもらってる感じ。
薬や体の勉強は面白くて飽きないです。
そもそも、この記事を書いた理由。
この記事を書いた理由は、なんで時間がかかるのか知ってほしかったからです。
無駄に待たせてる訳じゃないんだよ〜ってことです。
何をしてるか分かってる方が、待ってる側のストレスも少ないかなって思います\(^^)/